グラフィックデザインにおけるリスクの共有
今日誕生日の人、おめでとうございます!
JUNPEIです!
大阪で尾上氏とグラフィック&ウェブデザインの合同セミナーを開催!
ルクア大阪の風の広場からパシャリ
題:551HORAIを食べながら
ということで今日のテーマは「グラフィックデザインにおけるリスクの共有」です。
予めわかっていることは、必ず伝えておくことで、
取引中または、取引完了後のトラブルを避けることができます。
ここでは、よくある2つの例を紹介します。
これはどちらも、実際に私が過去に受けたクレームによる内容となります。
この2つは今後とても重要なことなので、
必ず覚えておきましょう。
枠線には注意!
上記のショップカードのデザインには、
枠線がデザインされています。
ブラウザで見ている状態では全く問題ありませんが、
肝心なのは「仕上がりがどうかってこと」です。
印刷工程で断裁を必ず行うことはご存知かと思いますが、
断裁は人の手で行われることが多いです。
もちろん全自動の印刷会社もありますがそれはこちらでは指定はできません。
このように、
2〜3mmズレることを念頭に置いて、デザインを進めることと、
仕上がりについて、予めわかっている「リスクを共有」しておきましょう。
共有していないと「ズレてるから、こんなの使えない…」と
全てやり直しになりかねません…。
ベタ塗りには注意!
広範囲のベタ塗りには注意しましょう。
これは枠線と同じくらい「リスクの共有」が大事です。
この件もブラウザ上で見る分には全く問題はありません。
先ほども申し上げましたが「仕上がり」が肝心です。
せっかくデザインが素晴らしいものができても、
仕上がりが悪ければ全て台無しです…。
このベタ塗りに関しては、
その範囲が広くなればなるほど「ムラ」が発生しやすいです。
そうなると「あれ?こんなの聞いてない…」となります。
べタ塗りに関しては、
「仕上がりには若干のムラが発生するので予めご了承ください」と
必ず一言伝えるようにそておきましょう。
こちらも先ほどの枠線と同じく、
ベタ塗りのリスクを理解した上でデザインを組み立てていくと◎です。
また、
文字を白で表現したい時ってありますよね。
例えばこんな感じで…
白い文字はご存知のとおり、白いインクで印刷をするわけではなく、
インクをのせない部分で、用紙の色で表現されます。
(用紙がピンクの場合はピンクの文字になります)
この場合、紺色のインクをドバドバ流して、
その文字部分を避けて印刷を仕上げていくので、
細い文字、細い線のように「小さくて細かい表現」の部分は
「掠れる」または「潰れる」可能性があります。
このリスクを予め知っているからこそ、
「べタ塗りと白文字」の関係にぶち当たった際は、
明朝体よりも「ゴシック体」でフォントを統一すると◎です。
(明朝体・セリフ体は”はらい”や”繊細な表現”が多いめ、リスクが増します)
「その理由によってゴシック体で少し大きめのサイズでデザインしています」
のようにクライアントに説明をすることが大事です。
クライアントに言われたから…
そんなの常識だから…
印刷はクライアントでするから関係ない…
ではなく、
わざわざ伝えることで、
プロのグラフィックデザイナーとしてあなたの価値が上がるのです。
クライアントとリスクを共有することで、
普段プロのデザイナーが気をつけている知識も共有することになり、
クライアントの信頼関係がさらに分厚いものになるでしょう。
些細なことでも、うっかりが取り返しのつかないミスにつながります。
これを特別なこととは考えず、習慣化してクライアントワークを
スムーズに進めていきましょう!
それではまた次回に!
P.S.
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