フリーランスの契約
From:ドラゴン★尾上
東京の自宅より、、、
こんばんは。
ども、尾上です。^^
クラウドサービスで順調に
案件獲得できるようになってきたら
次に、
企業から直接案件の話を
もらうことも増えてきます。
んで、その時注意すべきポイントを
今回は簡単に紹介したいと思います。^^
ということで、今回のテーマは、
「フリーランスの契約」
というテーマでお話をしていきます。
知っておくべきポイントは4つ!
①業務委託契約書
②機密保持契約書
③マイナンバー
④源泉徴収税
尾上の経験談を交えて
押さえておくべきポイントをまとめました。^^
ざっと簡単にまとめるハズが、
長文になってしまいました・・・
正直、信頼のおけるクライアントさんだったら、
口頭でお願いね!とかってのもアリかもしれないけど、
新規でやり取りする場合には、慎重に。
業務委託契約って2種類ある
業務委託契約には、
「請負契約」と「委任契約」の2種類あります。
以下に簡単にまとめました。
請負契約は「成果物の納品」に対して報酬を支払う契約
デザイナーであればランディングページ一式やグラフィックだったら印刷データなどが「納品物」。
成果物を完成させるための手段・場所・時間についての制約は無いです。
ポイントは、成果物のクオリティーと納期。
委任契約は「やった仕事」に対して報酬を支払う契約
こっちはデザイナーみたく明確な成果物がない、コンサルタントや事務員など。
受注者が行った「仕事」に対してクライアントが報酬を支払う契約。
なので、必然的にほとんどのデザイナーの場合、「請負契約」になります。
業務委託契約での注意点
クライアントはは仕事を引き受けるデザイナーに対して、
業務を依頼する対価として報酬を支払う約束事です。
大前提として、発注者と受託者が対等な立場であること。
雇用関係ではないところが、最も重要なポイント。
雇用関係ではないので、
労働基準法は適応されません。
つまり、互いの合意があれば契約は成立し、
どんなに報酬が低くても、どんなに長時間労働になっても
法律的にはなんら問題ありません。
さらに、
「発注者側有利」と「受注者側有利」
というものもあります。
契約書って一般的に契約書を
発行する側が有利になるように書いて、
緩和するように要望があったら緩和するもの。
何も言わないと勝手に不利な
条件になってることもあるので注意。
契約の形態
契約形態には2種類あるって話をしましたが、
デザイナーの場合はほとんどの場合、前者の請負契約。
委託する業務内容
関連業務並びに付随業務の一切を含むものとするのような幅を持たせた表記にする場合が多いです
報酬の設定
業務にあたって必要になる交通費・購入物費用についても定めておく
支払い方法と時期
分割報酬か一括か、納品後にすぐ支払うのか翌月末かなど
成果物の納入方法
成果物の納品を目的とした請負契約には大事なポイント
知的財産権の所在
デザイナーの場合ってここ大事ですよね。
成果物の著作権は基本的にデザイナー。
著作権をクライアントに譲渡させる場合は、その旨も明記する必要があります。
不明確な場合には、
・知的財産権はデザイナーが保有する
・知的財産権はクライアントに譲渡する
などのパターンがあります。
採用されたデザインは上記の記載の通り対応すれば良いとして、
グレーゾーンなのが不採用の提案デザインについて。
クライアントが不採用デザインも欲しいんだけどって場合には、
・不採用案の知的財産権は、デザイナーに帰属する
・不採用案の知的財産権は、クライアントに帰属する
というような取り決めも有りです。
個人情報や秘密情報の取り扱い
業務上、個人情報や企業秘密を受託者に提供する場合があります。
個人情報って個人が特定できる情報のこと。
名前だけでは同姓同名なんて居るので、名前+住所のような複合情報になると個人情報になります。
契約書をどこまで細かくやれば良いか。
これもまたクライアントとの2人3脚で決めるもの。
企業やデザイナーから一方的に相手に突きつけるものでもありません。
お互いに気持ちよく仕事ができるようにするためのルールのようなもの。
今回、知的財産権についてはデザイナー向けに
細かく書いているので心配なクライアントさんの場合には、、、
注目してみてください(笑
契約内容と実態が違うw
十分に契約内容をチェックしても、実際に始まってみたら約束と違う!
嘘つき!なんてケースもあるかもしれません。
フリーランスにとって一番困るのは、業務範囲や成果物、報酬が契約と違う事。
例えば、
・業務内容を一方的に変更された
・成果物が途中で大きく変わった
・契約後に報酬額が変更された
・報酬が支払われない
など。
フリーランスにとっては重大な問題。
こういった場合には、泣き寝入りせずに外部の組織や機関に相談しましょう。
尾上は専門家ではないので、coconalaで専門家に相談できますよ。^^
時には、柔軟な対応も必要
とはいえ、事前内容と異なる依頼や相談を受けることもあります。
全てを契約内容だけで網羅するのは難しいです。
当初予定していなかった、追加修正や制作を相談されるケースも多いですね。
これら全て「契約内容と違う」と言って、弁護士や行政機関に相談するのも不毛です。
時には恩を売ることも大事です。
要は「あなたにお願いしたい」「あなたにと仕事したい」と思ってもらうこと。
こうした柔軟な対応も無理のない範囲で引き受ける姿勢も必要です。
企業 VS 個人
ここまで、契約書のことについて触れてきましたが、
契約って実は口約束でも成立します。
よく弁護士の番組などでも出てくるアレです。
それでも証拠として残りにくいので、
トラブルになりやすい。
デザイナーって「下請法」で保護されてるので
作業後・納品後に報酬が支払われなかった場合は、
基本的にデザイナーが有利です。
ただ、、、
ぶっちゃけトラブルに合っても
パワーバランスって企業の方が強いケースが多い。
企業に良いように丸め込まれるケースもある。
場合によっては踏み倒されることもある。
結果としてデザイナー側が
泣き寝入りしてしまうケースもある。
それもまた経験なのかもしれないけど、できれば避けたい!
そのリスクを最低限に抑えるのが契約書なんです。
NDA(秘密保持契約)
意外に忘れがちな秘密保持契約。
これは業務請負契約書とは別に、
お互いに秘密を守りましょうねと約束をする契約です。
お互いに大事な秘密情報を他に漏らさないでねって契約。
・秘密保持契約の対象となる「情報」
・秘密保持契約の対象となる「期間」
・秘密保持の義務を負う「人物」
・万が一、対象となる秘密情報が漏洩したときの「損害賠償の可否」
これらを明確にしておきます。
契約タイミングは、秘密情報を開示する前に締結するもの。
締結前にアイデアやコンセプトを盗用されても何も言えません。
相手にただ秘密情報をペラペラ漏らしただけです(笑
最近だとこれらの契約を電子契約で済ませる場合も増えてきました。
電子契約の場合、4000円の印紙税が無料になります。
リモートになり、コストも時間も削減できるので利用者が一気に増えました。
尾上の場合には、GMOサインを導入しています。
マイナンバー提出
フリーランスや個人事業主に対して一定の報酬を支払った場合、
「支払調書」(報酬や料金の支払調書)を作成して
企業は税務署に提出する必要があります。
その支払い調書で個人のマイナンバー情報が必要になります。
支払調書を税務署がチェックして、
正しく申告されているかチェックしてるんですね。
これはマストな知識として、
フリーランスで企業と直接業務委託を結ぶ場合、
デザイナーが請求書を発行します。
その際の注意点として、
源泉徴収税があります。
会社員の場合は、本人に代わって
会社が給与に関して源泉徴収を行ってくれます。
デザイン料には源泉徴収税10.21%が加算されるので、
あなたが請求書を発行する際には、
総額から10.21%を差し引いた額が振込額となります。
くれぐれも脱税しないように
源泉徴収って、報酬を支払ったクライアント側が行うものです。
差し引かれた10.21%分の金額は会社員と同じように、
クライアント企業があなたに替わって納税してくれます。
クライアントが源泉徴収してくれなかったら脱税です。
支払額が100万円以下の場合=10.21%
支払額が100万円以上の場合=100万を超過した分に20.21%加算されます。
以前あった事例として、
200万の報酬を支払うのに源泉徴収税率が高くなるので、
納品を2回に分割して100万ずつ支払ったケースもあります。
月収が100万超えちゃうような場合には注意が必要です(笑
ということで、最後にまとめると、、、
初めての法人クライアントとお仕事をする際には、
・業務委託契約書
・秘密保持契約書
・マイナンバー提出
・源泉徴収
この4点セットが予め整っている企業が優良クライアント。
ぜひ新規取引をされる際にはまず最初にこれらを確認してみましょう。^^
逆に、こうした契約体制が整っていない企業の場合、
企業リサーチした上で大丈夫そうでも、リスクとして把握しておきましょう。
初回取引にてまとまった取引の場合。
心配な場合には着手金としてまずは事前入金してもらうと、
最低限の未払いリスクは軽減できます。
フリーランスって独立した事業者。
契約のことは言われるがまま。
他人任せのスタンスだと損をすることばかりです。
自分の身は自分でしか守れません。
これから!という人も、今回の記事を胸に
留めておいてもらえると良いですね♪
それでは、
このゆるいブログの中からでも
一つでもまた気づきや発見があれば幸いです。^^
チャオ!
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コメント
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尾上さん、お疲れ様です。
自分の身は自分でしか守れない。
刺さりました。
デザイン以外にも契約の事も教えていただき大変勉強になりました。
いつもありがとうございます。
樋口さん
チャオ!
コメントありがとうございます。^^
デザイナーってデザインのことばかりで、
実際にクライアント企業との仕事となった際に、
自分の身を守る術を知らない。
いわゆる無知。
な状態で理不尽な内容を突きつけられることもあります。
契約書類の文章ってなんであんなに敢えて
分かりずらく書く文化があるのかが不思議です・・・
デザイナー目線で見ると、
もっと図解してわかりやすく説明してくれたら
もっと親しみが持てるんですけどw
図解してわかりやすくは笑っちゃいました♪
デザイナーという道を選んで良かったです^ ^
樋口さん
チャオ!
コメント返信ありがとうございます。^^
デザイナーの職業病ですね・・・
どうしたらもっとわかりやすくビジュアル表現できるかな?
という視点で考えてしまします。^^
尾上先生、お疲れさまです。
ちょうど今この件で悩んでいたので、リアルタイムでわかりやすいブログアップに感謝しています!
わたしにとってはじめてのクライアントさんたちなので、最初は言いなりになっていましたが、最近あまりの理不尽さとわがままに違和感を感じてきているところでした。
わたし自身も悩んでいた契約面を学ぶ良いきっかけになりました!
ありがとうございます!
クシマさん
チャオ!
コメントありがとうございます。^^
初めてのクライアントさんだと
言いなり100%になりやすいですよね。
比較対象も無いので、
どこまで許容すれば良いのかもわからない。
そんな時は、
ぜひ相談してください。^^
時には勇気を出してクライアントに
直談判することも大切です。
自分の身は自分で守るものです!
尾上さん、お疲れ様です。
契約の問題って本当にややこしいですね。
私は企業の営業職としても活動しているので、契約に関する話は日常ではありますが、
脱税チェックで国税とのやり取りも毎年発生するので本当に大変だと思います。
>フリーランスって独立した事業者。
>契約のことは言われるがまま。
>他人任せのスタンスだと損をすることばかりです。
>自分の身は自分でしか守れません。
まさにその通りですね。
企業はなんだかんだで実務は営業がやっても、ケガしないように会社が全部ケアしてます。
私も今は会社員ですが、ゆくゆくはフリーランスとなることも視野に入れて
ぬるま湯の門をたたきましたので、自分の身はしっかり守れないといけないですね!
今回も良い気づきをありがとうございますm(__)m
狹間さん
チャオ!
コメントありがとうございます。^^
今回の契約や源泉についての部分は、
フリーランスとしてやって行く際には、
「ややこしい」だけでは済まされない部分。
デザインのことしか考えていないと
今後、失敗することもあるので、
守りの部分も意識していきましょう♪
実際に失敗しちゃってから、、、
みんな本気で勉強しているのが
実情として多いです。。。
尾上先生、いつも気づきを戴き本当にありがとうございます。
いつもタイミングばっちりで丁度今もクライアントから連絡があり、コレは始めに聞いていた仕事依頼の範疇を超えているのでは⁇ とモヤっとしていた所でした笑 先生もしかして何か感じました?笑笑
先生のブログ記事のお陰でクライアントに寛大な返信をする事が出来ました。本当に感謝です!いつもありがとうございます!!
るなそらさん
チャオ!
コメントありがとうございます。^^
最近尾上への相談件数が増えてきたので、
ブログ記事にまとめてみました。
結論、契約書だけで全てを網羅することは難しいので、
クライアントと両者協議の上。
このスタンスが大事ですね。^^
ただし、押さえておかなければいけない
知識は最低限押さえておきましょう♪
きっとテレパシーですね(笑