【号外】“ぬるくない”温泉合宿 in 温湯温泉 佐藤旅館 開催レポート
こんにちは、ぬるま湯デザイン塾エキスパート講師の五十嵐です。
先日、宮城県にある温湯(ぬるゆ)温泉 佐藤旅館さんにて、デザイン塾として初の合宿イベントを開催しました!
北は、岩手県から南は岐阜県まで。
山奥の辺鄙な温泉旅館に14名の参加者が集まりました!(主催の五十嵐もびっくりの大所帯)
イベントのタイトルは、
「自分らしく生きたい人のための “ぬるくない”温泉合宿」。
ぬるま湯デザイン塾と、温泉の名前「ぬるゆ」の絶妙なシンクロに
予定していなかった尾上先生も急きょ駆けつける展開に。
名前は「ぬるゆ」ですが、内容はまったく“ぬるく”ありません!
参加者の「これから」を真剣に考える、密度の濃い2日間となりました。
舞台は、地域密着で活躍する旅館「佐藤旅館」
会場となった佐藤旅館さんは、私自身がデザイン面だけでなく、日頃からいろいろなお仕事でご一緒しているクライアントさん。
今回の合宿は、そんな信頼関係の中で生まれた、学びと実践のコラボレーションでした。
理想の未来像を叶えるための「モーニングルーティーン」
今回の合宿のテーマのひとつは、「モーニングルーティーンの実践」。
初日は、自分の理想の将来を描くワークショップを行いました。

自分の理想の将来像を文字にしてみる
2日目の朝は早起きして6時に集合。
参加者全員でモーニングルーティーンを実践しました。

館内で朝からアファメーション
朝イチの瞑想、読書、散歩、そして理想の1日をイメージする。
大自然を五感で感じながら、自分らしく生きるヒントを探す時間となりました。

「なりたい自分」を声に出して読む
地域のリアルな課題に触れる「仕事体験」
もうひとつの大きなテーマは、「地域に根ざした仕事づくりを体験する」こと。
佐藤旅館の代表からは、地域や旅館が抱える課題や今後の展望について、リアルなお話をいただきました。

佐藤旅館代表 阿部幹司さん
都会ではなかなか味わえない、現地ならではの“仕事の本質”に、参加者の目も耳も真剣そのもの。

阿部さんの話を真剣に聞く参加者
大きな会社の案件とは違う「目の前の人と、一緒に考えて動く」ことの大切さを学びました。
実践課題① クラウドファンディングのバナー制作
ひとつ目の課題は、佐藤旅館が9月から始めるクラウドファンディングのサムネイルバナー制作。
目標金額は500万円。
クラウドファンディングの重要な3要素は
「タイトル」「冒頭の文章」そして「サムネイル」
どんなビジュアルなら、見た人の心を動かすことができるか?
「誰に」「どんな気持ちで」届けたいのか。
目標達成の鍵は、もしかすると参加者が手がけたバナーのデザインにかかっているかもしれません…!
リアルな依頼に、みんな本気で向き合いました。
実践課題② ファミリー向け夏休みプランの訴求
ふたつ目は、新しくリリースされる夏のファミリープランをPRするための訴求バナー。
「自分が旅館に泊まりに来たとしたら?」という視点を持ちながら、自由な発想で提案してもらいました。
ここで問われたのは、デザイン力だけではなく、ヒアリング力・調査力・発想力。
地域と共に働く上で大切な要素を、体感してもらえる時間となりました。
ぬるま湯デザイン塾の塾長・尾上さんからも、
デザイン+αの視点でのフィードバックがありました。
経営者としての視点、マーケティングの視点、そして実務のリアル。
そうした視座を踏まえて、自分の提案をどう形にするか——
綺麗かっこよくデザインするのでなく、
「伝わるデザイン」へと昇華させていくプロセスに
真剣に向き合う時間にもなりました。
旅館のご飯と温泉も満喫
今回の合宿では、学びや実践の時間だけでなく、
夜ごはんをみんなで囲み、温泉につかりながら語らう時間も大切にしました。
旅館名物の「イワナ料理」とあたたかいお湯、そしてざっくばらんな会話。
肩の力がふっと抜け、参加者同士が“仲間”としてつながっていく瞬間が、そこにはありました。
露天風呂の現地視察も!
2日目の朝には、課題にも関係する復活予定の露天風呂を現地で見学。
実際の風景を五感で感じることで、写真や文章では得られないアイデアのヒントが湧いてくる──。
そんな「現地調査の大切さ」も、今回の合宿で伝えたかったポイントのひとつです。
歴史と風土を知る「寒湯御番所」見学
また今回は、花山という土地をより深く知るために、全員で「寒湯御番所(ぬるゆごばんしょ)」という歴史的建造物の見学にも出かけました。
かつて、湯治客の出入りを見守っていた関所のような建物であり、江戸時代から続く花山の歴史や文化を肌で感じられる場所です。
地域に根ざした仕事をするには、その土地の“背景”を知ることが欠かせないということを、改めて感じた時間でした。
合宿参加者の声〜モーニングルーティーン編〜
「自分の理想の暮らし方」を考える時間として、ワークショップと実践を通じたモーニングルーティーン体験を行いました。
参加者の皆さんからは、「朝の過ごし方が変われば、1日が変わる」という気づきがたくさん寄せられました。
「朝の時間に感謝を書くことで、日々の小さな幸せに気づけました。
自分って意外と幸せなんだなって思えたのが嬉しかったです。」
「やらなきゃ、ではなく、やることで自分が幸せになる。
そう思えるようになったのが何よりの収穫でした。」
「瞑想って難しそう…と思ってたけど、“頭を空っぽにする練習”と考えるとやってみたくなりました。」
「読書を“今日やることを見つける視点”で読むのは新鮮でした。
本の内容が自分の行動とリンクしてきた感覚があって、面白かったです。」
「朝の散歩がとにかく気持ちよかった!
朝から活動すると、その日一日が“やるぞ!”って気持ちになるんですね。」
「アファメーションをみんなの前で言ってしまったので、もう実行するしかないです(笑)。でもそれが自分の行動の後押しになるんだと思います。」
合宿参加者の声〜地域密着お仕事体験編〜
今回の合宿では、ただ学ぶだけでなく、「地域と仕事をする」というリアルな体験を通じて、多くの気づきや学びが生まれました。
ここでは、参加者から寄せられた感想の一部をご紹介します。
「人とのつながりや、場所とのつながりがとても大切だと感じました。
自分も地域の“なんでも屋さん”のような存在を目指したいです。」
「現地に足を運んでみて初めて見えること、気づくことがたくさんありました。
写真や資料だけでは得られない“肌で感じる情報”の大切さを実感しました。」
「地域の特産物を広めたり、実際に売り上げにつなげていけるような仕事がしたい。
そう思えるきっかけになりました。」
「地方には正解のない問題が多い。でも、人とアイデアと行動で、変えていける可能性があると知りました。」
「何気なく利用しているお店や場所にも、実は課題があるのかもしれない。
自分のまわりを見直して、小さな“地域貢献”から始めたいと思いました。」
「骨皮イワナのパッケージデザイン、SNS投稿など、五十嵐先生の活動によりガラッと状況が変化した、と阿部社長が強く語っていらしたのが印象的でした。改めて、良いデザインとは力があるものなんだ!と実感しました。」
ここからが本当のスタートです
今回の合宿は、「2日間で完結するイベント」ではなく、これからの人生や仕事につながっていく“きっかけの場”でもありました。
合宿の終了後には、参加者限定の「モーニングルーティーン実践チャット」も立ち上がり、1ヶ月間の継続チャレンジがスタート。
学びを「やってみる」に変えるために、オンラインでもゆるやかにつながりながら、励まし合える場ができました。
また、佐藤旅館をはじめとする地域の課題を、共に考え、共につくっていく仲間づくりの場でもあった今回の合宿。
これからクラウドファンディングや夏のファミリープランをはじめ、実際のお仕事として一緒に動いていくプロジェクトも続々と動き出します。
だからこそ、
「また花山に来てね」──ではなく、
「また一緒に何かしよう」という約束で、この合宿は幕を閉じました。
静かな山あいの温泉地、花山・温湯温泉で
またお会いできる日を楽しみにしています。
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コメント
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めっちゃ楽しそう、かつ意義のある合宿ですね!
次回、開催されれば、ぜひ参加したいです。
(ただし金欠のため、デザイン仕事で費用が捻出できればですが・・・)
ぬるま湯塾で、いろいろ有意義なイベントを開催することは素晴らしいことだと思います。これからも期待しています。
以上