Webデザイン独学のためのおすすめの本7冊|初心者が読む順番と選び方

Webデザイン独学のためのおすすめの本7冊|初心者が読む順番と選び方
塾長 尾上

こんにちは!ぬるま湯デザイン塾の尾上です。

メモりす

こんにちは!Webデザイナーのメモりすです。

Webデザインの本を買ってはみたけれど、最初の数十ページで止まったまま…
おすすめ20冊と言われても、どれから読めばいいのか分からない…

本を買うところまでは進んだのに、途中で止まっている。積み上がった本を見て「私には向いていないのかも」と思い始めている。

もしそうなら、独学が止まる原因の多くは、本の中身ではなく読む順番にあります。判断基準を持たないままツールの本から入ると、「操作は覚えたのに何を作ればいいか分からない」という止まり方をします。

Webデザインの本はとにかく数が多く、「おすすめ20冊」のような一覧を見るほど選べなくなります。ですのでこの記事では、あえて独学用に7冊だけに絞り、読む順番をつけて紹介します。

この記事で分かることは次の3つです。

  • 買って後悔しない、Webデザインの本の選び方4つの基準
  • 初心者が読む順番(STEP1〜6)と、それぞれの本で何ができるようになるか
  • 買った本を最後まで読み切り、自分の作品に反映するための使い方

※価格は変わるためこの記事では扱いません。書名・著者・出版社・発売日は2026年9月9日に出版社の公式ページ等で確認したものです。表紙画像と「楽天ブックスで見る」のリンクは楽天ブックスの商品情報を利用しています(アフィリエイトリンクではありません)。

目次

Webデザインの本は「読む順番」で結果が変わる

メモりす

本、3冊も買ったのに全部30ページくらいで止まってるんだ…。

塾長 尾上

それ、順番のせいかもしれないよ。まずは「良し悪しを判断する目」からだね!

Webデザインの本は、役割で見ると3つの層に分かれます。

  • 考え方の層…デザインの良し悪しを判断する基準を身につける本
  • 手を動かす層…PhotoshopやCanvaなど、ツールの操作を覚える本
  • 構造の層…HTML・CSSで、Webがどう組まれているかを知る本

よくある失敗は、2番目の「手を動かす層」から入ることです。ツールの本は書店でも目立ちますし、始めた実感も得やすい。ただ、操作を覚えても判断基準がないと、作ったものを自分で直せません

「なんとなく変な気がするけれど、どこが変なのか説明できない」。この状態が続くと、作るたびに手が止まります。そして多くの方が、それを自分のセンスの問題だと受け取ってしまう。

私は、それはセンスの話ではないと考えています。良し悪しの判断基準は言葉にできますし、その言葉はまさに本から手に入ります。順番を「考え方 → 手を動かす → 構造」に組み替えるだけで、同じ本が別物のように役に立ちます。

Webデザインの本は、判断基準、ツール操作、Webの構造の順で読む流れ

読む順番の原則
判断基準 → ツール操作 → Webの構造。この順に積むと、覚えた操作の使いどころが分かります。

なお、本に限らず学習全体を何から始めるかについては以下の関連記事で解説しています。

独学で後悔しない本の選び方4つの基準

メモりす

本屋に行くと、どれも良さそうに見えて選べないんだよね…。

Webデザイナーを目指して本を選ぶときのおすすめは次の4点です。

本選びの4基準として、今の段階に合うこと、練習課題があること、ツール本は新しい版であること、読み切れる分量であることを示したチェックリスト

1、今の自分の段階に合っているか

レベルの合わない本は、内容が良くても読み切れません。目次を見て、知らない言葉が半分以上なら、その本はまだ早い段階です。

逆に「全部知っている」なら買う必要はありません。私は、知らない言葉が2〜3割くらいの本をすすめています。全部知っている本より少し背伸びした本のほうが、読み終えたときの伸びが大きいからです。

2、手を動かす課題がついているか

読むだけの本は、読み終わった翌週にはほとんど残りません。作例データや練習課題がついている本を選ぶと、手が動いた記憶として残ります。ツール本とコーディング本は、この条件をとくに優先してください。

3、改訂版が出ているか(ツール本はとくに)

PhotoshopやCanvaは画面や機能が変わります。ツールの本は、できるだけ新しい版を選んでください。

一方で、デザインの原則を扱う本は発売から時間が経っていても価値が落ちにくい。ここは分けて考えたほうがよいです。

4、最後まで読み切れる分量か

分厚い網羅本を1冊目にしないでください。独学でいちばん効くのは、読み切った経験そのものです。

1冊終えると「次も終えられる」という見通しが立ちます。逆に途中で止まった本が2冊3冊と増えると、内容とは関係のないところで自信が削られていきます。

Webデザイン独学におすすめの本7冊【読む順番つき】

メモりす

順番が決まってるなら、僕にも読めそう!

ここからが本題です。全体の流れは、判断基準 → 余白 → ツール → 構造 → 引き出しの5段階。この順に6つのSTEPで並べます。

STEP1|デザインの「良し悪し」を判断する基準を持つ

『ノンデザイナーズ・デザインブック[第4版]』の表紙

『ノンデザイナーズ・デザインブック[第4版]』(Robin Williams 著/吉川典秀 訳/マイナビ出版/2016年6月30日発売)

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最初の1冊はこれです。近接・整列・反復・コントラストという4つの原則を、いちばん最初に頭へ入れます。この4つを知っているだけで、「なんとなく変」が「整列が揃っていない」という言葉に変わります。

読み方は、4原則の章だけ先に読むこと。そのうえで、よく見るWebサイトを4原則で説明してみてください。説明できたら次へ進みます。

STEP2|デザインの考え方を目で理解する

『なるほどデザイン』の表紙

『なるほどデザイン』(筒井美希 著/エムディエヌコーポレーション/2015年7月31日発売)

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STEP1で覚えた原則が、実際のページでどう効いているのかを目で確認する段階です。図版が中心なので、文字を読み続けるのがつらい方でも進みます。

読み方は、通読しないこと。気になった見開きだけを拾って、なぜ良く見えるのかを自分の言葉でメモします。この言語化の練習が、そのまま判断力の練習になります。

STEP3|初心者がいちばんつまずく「余白」を直す

『けっきょく、よはく。余白を活かしたデザインレイアウトの本』の表紙

『けっきょく、よはく。余白を活かしたデザインレイアウトの本』(ingectar-e 著/ソシム/2018年7月20日発売)

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私が見てきた範囲では、初心者の作品が素人っぽく見える原因は、色でも装飾でもなく余白であることがほとんどでした。この本はBefore/Afterの形で、余白の差がどう見え方を変えるかを見せてくれます。

読み方は、自分が作ったものと見比べて、余白だけを直すこと。要素は動かさず、間隔だけを広げてみる。それだけで印象が変わる体験をしてください。

STEP4|ツールを動かせるようにする(どちらか1冊)

ここでようやくツールです。PhotoshopとCanva、どちらか1冊だけ選んでください。

比べるポイントPhotoshopの本Canvaの本
書名世界一わかりやすいPhotoshop 操作とデザインの教科書[改訂4版]Canva いちばんやさしい使い方ガイド
著者・出版社上原ゼンジ/吉田浩章/角田綾佳/技術評論社編集部・技術評論社澄野由惟・SBクリエイティブ
発売日2024年3月9日2026年4月1日
向いている人仕事として続けるつもりの方まず1枚作り上げる体験を先にしたい方

なお、Photoshopの本のほうは、出版社の商品ページに「サンプルファイルのダウンロードサービス付き」と書かれています。選び方の基準2(手を動かす課題がついているか)を満たしているかは、こうして出版社の商品ページで確認してから買ってください。

2冊とも買どちらも中途半端なまま止まってしまう可能性があります。決めた1冊を最後まで読み切ってから、必要になったらもう一方を検討すれば十分です

STEP5|Webの仕組みを知る

『1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座[第2版]』の表紙

『1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座[第2版]』(Mana 著/SBクリエイティブ/2024年3月2日発売)

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コーダーにならなくても、HTML・CSSの構造は知っておいたほうがいい。理由は単純で、実現できるデザインの範囲が分かるからです。エンジニアや制作会社との会話も通じるようになります。サンプルデータをダウンロードして進められます。

読み方は、全部を暗記しないこと。目標は1ページを最後まで作り切るところまでです。

STEP6|引き出しを増やす(辞書として長く使う)

『Webデザイン良質見本帳[第2版]』の表紙

『Webデザイン良質見本帳[第2版]』(久保田涼子 著/SBクリエイティブ/2021年12月22日発売)

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通読する本ではありません。作り始める前に開いて、方向性を決めるための本です。出版社の紹介によると、厳選した429点のWebサイトを「印象」「配色」「業種別」「レイアウト」などの切り口で分類しています。

これを最後に買うのには理由があります。判断基準を持たないうちに見本を眺めても、真似をして終わるからです。STEP1〜3で基準ができてから見ると、「なぜこの配色なのか」まで読み取れるようになります。

本で挫折しないための使い方

本選びと同じくらい大事なのが、買ったあとの運用です。ここは、独学の成否を分けます。

1章読んだら1つ手を動かし、作ったレイアウトの理由を自分の言葉で説明する学習の流れ
  • 1冊読み終える前に次を買わない…積読は「進んでいない感」を生み、自信を削ります
  • 1章ごとに必ず1つ手を動かす…進捗は読了ページ数ではなくアウトプットの数で測ります
  • 人に説明できるかで理解を測る…4原則を自分の言葉で言えたら次へ進んでいい合図です
  • 写経より模写+言語化…なぜこのレイアウトなのかを一言で説明する練習をします

とくに最後の「言語化」は、本の価値を何倍にもします。同じ本を読んでも、言葉にした人だけが判断基準を持ち帰れます

本だけでどこまで行けるかは人によって違います。向き不向きや限界の見極めについては、以下の記事にまとめました。

そのうえで、本では埋まらないものが1つだけあります。第三者のフィードバックです。

塾長 尾上

本は判断基準をくれる。でも、自分の作品がその基準を満たしてるかは自分では判定できないんだ。

本を読めば「余白が足りないと素人っぽく見える」と分かります。しかし、いま自分が作ったバナーの余白が足りているかどうかは、基準を教わった直後の目では判定できません。ここは本の限界です。

本で判断基準を学ぶことと、第三者のフィードバックで自分の作品が基準を満たすか確かめることの役割を比較した図

本で埋まるもの/埋まらないもの
埋まる:判断基準の言語化、ツールの操作、Webの構造
埋まらない:自分の作品が基準を満たしているかの判定

だからこそ、3冊目・4冊目を買う前に、一度誰かに見てもらう機会を作ってほしいのです。フィードバックを得る手段を検討するなら、以下の関連記事を判断材料にしてください。

まとめ

Webデザインの独学は、冊数ではなく順番で決まります。今回の7冊とSTEPをまとめておきます。

  • STEP1|ノンデザイナーズ・デザインブック[第4版]…判断基準を持つ
  • STEP2|なるほどデザイン…原則が効いている様子を目で見る
  • STEP3|けっきょく、よはく。余白を活かしたデザインレイアウトの本…余白を直す
  • STEP4|世界一わかりやすいPhotoshop 操作とデザインの教科書[改訂4版] または Canva いちばんやさしい使い方ガイド…どちらか1冊で手を動かす
  • STEP5|1冊ですべて身につくHTML & CSSとWebデザイン入門講座[第2版]…Webの構造を知る
  • STEP6|Webデザイン良質見本帳[第2版]…引き出しを増やす辞書として使う

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参考にした情報源

塾長 尾上

次のブログでもまたお会いしましょう!

メモりす

バイバイ!またね!

この記事を書いた人

1986年生まれ。茨城出身。7歳の時に父親の会社が倒産し、借金地獄のホームレスとなる。
その後、祖父母に引き取られ12歳の時にWindowsパソコンをイチから組み立て、WEBサイト制作を独学で始める。
16歳から印刷業界を経験し、その後WEB業界に転身。WEBマーケティングを実践で学び、反応率にフォーカスした売上重視のデザインを得意とする。
2020年にデザイン塾を創業し、世界23ヵ国、延べ64,000人にデザインセミナーや講座を開催。
2022年には熊本県熊本市と立地協定を締結し、地方創成プロジェクト開始。
2023年からは法務省の委託事業として、全国少年院の職業訓練として民間初となるWEB制作講座を開始し、子供たちの社会復帰支援にも尽力している。

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