ADHDの方の適職とは?「得意なこと」に一点集中して仕事にした卒業生の実例

ADHDの方の適職とは?「得意なこと」に一点集中して仕事にした卒業生の実例
塾長 尾上

こんにちは!ぬるま湯デザイン塾の尾上です。

メモりす

こんにちは!Webデザイナーのメモりすです。

毎日ちゃんと仕事をこなしているつもりなのに、なぜかミスが減らない…。
興味のあることには驚くほど集中できるのに、興味のないことはどうしても手につかない…。

そんな自分に、心当たりはありませんか?ADHD、またはその傾向がある方の中には、

  • 「自分には普通の働き方が向いていないのでは…?」
  • 「社会に馴染めない自分がいけないのでは…?」

と、長年一人で悩んでいる方がデータ上、少なくありません。

この記事では、「ADHD 適職」「ADHD 得意なこと」を調べている方に向けて、ぬるま湯デザイン塾のADHDの卒業生の事例を紹介します

「苦手なことを無理に克服する」のではなく、得意なことに一点集中するという戦略でフリーランスのデザイナーとして仕事を軌道に乗せた方法や、日々の苦手を回避・補完するための具体的な工夫もご紹介します。

目次

ADHDの特性とは?まず知っておきたい前提

注意・多動・衝動性という特性

発達障害ナビポータル(厚生労働省が提供する発達障害情報の専門サイト)ではADHDについて、

  • 注意を持続させることが困難
  • 順序立てて行動することが苦手
  • 落ち着きがない

といった特性に加え、待つことが苦手であることや行動の抑制が難しいことが12歳以前から持続的に認められ、学校・家庭・職場などで困難が生じている状態と説明されています。

ではADHDの方はどういった考え方に基づいて、仕事を選べばいいのでしょうか?

「ADHDだから◯◯は無理」ではなく、特性と仕事の相性で考える

塾長 尾上

「向いてない、無理」で終わらせず、まずは何が苦手で何が得意かを分けて考えてみよう!

ADHDの特性と仕事内容の相性から適職を考える図
  • ADHDだから事務仕事は無理
  • ADHDだからこの職種は向いていない

というふうに、特性そのものを理由に選択肢を狭めてしまうのはもったいないことです。大事なのは、その仕事にどんな職務要件が求められるかを分解し、自分の特性との相性を具体的に見ていくことです。

細かい事務作業の正確さが常に求められる仕事は苦手でも、短期集中で成果を出す仕事や、人と直接やり取りしながら進める仕事には強みが発揮できる、ということは十分にあり得ます。

次の章では「ADHDだから無理」で終わらせず、何が苦手で、何が得意かを分けて考える実例を紹介します

卒業生 at designさんの実例:苦手を切り捨て、得意に一点集中した戦略

塾長 尾上

ここからは、ぬるま湯デザイン塾 卒業生インタビュー(at designさん)の内容をもとに紹介します!

at design紹介サムネイル

at designさん(屋号「at design」)はフリーランスWebデザイナーとして活動しています。前職は飲食店(居酒屋)スタッフを約10年経験されました。

社会人になってから病院でADHDと診断されました。現在は在宅でLP(ランディングページ)デザインに特化し、法人クライアントからの紹介を中心に仕事を受注しています

※ADHDの特性の現れ方には個人差が大きく、at designさんの実例はあくまで「一人の事例」です。すべてのADHDの人に当てはまる万能の適職リストではありません。ご自身の状況と照らし合わせながら、参考の一つとして読み進めてください。

ADHDの卒業生at designさんの苦手なことと得意なことの比較表

苦手だったこと(本人談)

  1. 居酒屋のスタッフ時代に、新メニューの金額設定を誤り、料理が0円設定になっていたことがある。
  2. 待ち合わせ場所や電車の乗り換えを間違える。勉強会やイベントの日程を勘違いし、違う日を予約してしまうこともある。
  3. スケジュール管理・時間管理が苦手。
  4. お金の管理が苦手で、クレジットカードを「何回でも支払えるカード」と捉えてしまい、出費が膨らんだ時期があった。
  5. 誤字脱字のチェックが苦手。
  6. 興味の対象が次々に移り、一つのゴールに向かって話をまとめるのが苦手。
  7. Webデザインでもプログラミングやシステム面は「謎の呪文みたい」でよくわからない

得意だったこと・強み

1、一点集中の集中力
興味を持った対象への没頭が人一倍。飲食店時代に得意だったチョコペンアートは、10年で1000枚を優に超える制作量。

2、接客・コミュニケーション力
飲食店時代、接客の日本一を決める大会で全国の特別最優秀賞を受賞。

3、提案力・アイデア量
「こんなのもどうですか」と案を次々出し、クライアントから新しい着想が返ってくる好循環が生まれている。

4、懐に入る力
無意識の営業力がある。飲みの席で近況を話していたら結果的に受注につながっていた、という経路が実際に複数ある。

5、正直に苦手を開示できる力
「私はこれが苦手なので最終確認をお願いします」と先に伝えられる。

転機——苦手を捨て、得意に一点集中する戦略へ

苦手を広く抱える状態からLPデザインに集中して成果につなげた変化の図

at designさんは2023年5月、独学・自己流でフリーランスとして開業しました。しかし当初は月収0円の月もあり、実家の支援を受けながらの生活だったといいます。

デザインを作ること自体は好きでも、仕事にどう活かすかどう貢献するかという部分は、独学ではなかなかマッチさせられなかったそうです。独学の限界について詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

転機となったのは、2023年12月のぬるま湯デザイン塾への入塾です。私、塾長 尾上との面談で、プログラミングなど苦手な分野を潔く捨て、得意なLPデザインに一点集中する戦略を選びました

2024年2月にカリキュラムを完走。そこから半年後の2024年8月に、月収80万円を突破しました。2024年3月〜8月の半年間の売上累計は約230万円、平均すると月約40万円という推移です。

メモりす

詳しくは以下の動画を確認してね!

苦手を回避・補完する5つの工夫

塾長 尾上

ここからは、at designさんが実践している、苦手を「気合い」ではなく「仕組み」で回避・補完する工夫を5つ紹介するね!

ADHDの苦手を仕事で補うための5つの工夫をまとめたチェック図

1、経理は毎朝10分のルーティンに固定

朝の業務の中に組み込み、脳が冴えているうちに無心で入力→確認→テープを貼る→ペンで2回チェックする流れに。これによって、納期前や確定申告の時期になっても慌てない体制を作る。

2、月初・月末の「やることリスト」+リマインダー

例えば「月末締め」のものであれば「25日ごろ」から何度もリマインダーが届くように設定し、締切の取りこぼしを防ぐ。

3、苦手は先に開示して他者に任せる

誤字脱字チェックが苦手なことをクライアントにも事前に伝え、最終確認を依頼する。デザイナー仲間にも協力してもらう。

4、相談できる仲間を持つ

スクールのコミュニティで、仕事の相談も育児の相談もできる相手がいることが、続けていく支えになっている。

5、働く環境を自分に合わせる

在宅・自分のペースで働けることで、育児との両立や通院・予約の時間も取りやすくなった。

在宅フリーランスという働き方そのものについては、以下の記事でも詳しく解説していますので、興味のある方は参考にしてください。

一人で抱え込まないための相談先

診断や治療について迷ったときは、まず医療機関に相談することが基本です。また、就労に関する相談先としては、発達障害者支援センターや障害者就業・生活支援センターといった公的な窓口もあります。

厚生労働省「障害者就業・生活支援センターについて」によると、同センターは障害者の身近な地域において就業面および生活面における一体的な支援を行うことを目的に、雇用・保健・福祉・教育等の関係機関と連携しながら支援を実施しており、令和8年4月1日時点で全国に340か所設置されています。

一人で抱え込まず、こうした窓口を選択肢の一つとして知っておくことも、働き方を考えるうえでの助けになります

まとめ

at designさんのインタビューの内容は以下の通りです。

1、当時は「なんで自分はできないんだろう」と一人で悩んでいた時期がすごく長かった。
2、大人の女性でADHDの方は、「言えない・隠している」方が多いと思うので、相談できる相手が必要。
3、ADHDの方が輝いて頑張るためには、自分の得意とそれを活かすための工夫が重要だと思う。

「向いてる仕事がわからない」と悩むとき、まず必要なのは、苦手を全部克服することではなく、自分の得意なことを見つけて向き合ってみることかもしれません

ぬるま湯デザイン塾では、そんな得意なことを仕事にするための一歩を踏み出すためのプログラムを行っています。

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塾長 尾上

次のブログでもまたお会いしましょう!

メモりす

バイバイ!またね!

この記事を書いた人

1986年生まれ。茨城出身。7歳の時に父親の会社が倒産し、借金地獄のホームレスとなる。
その後、祖父母に引き取られ12歳の時にWindowsパソコンをイチから組み立て、WEBサイト制作を独学で始める。
16歳から印刷業界を経験し、その後WEB業界に転身。WEBマーケティングを実践で学び、反応率にフォーカスした売上重視のデザインを得意とする。
2020年にデザイン塾を創業し、世界23ヵ国、延べ64,000人にデザインセミナーや講座を開催。
2022年には熊本県熊本市と立地協定を締結し、地方創成プロジェクト開始。
2023年からは法務省の委託事業として、全国少年院の職業訓練として民間初となるWEB制作講座を開始し、子供たちの社会復帰支援にも尽力している。

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