WebデザインはAIでどう変わる?仕事がなくなる不安と学ぶべき5つの力

WebデザインはAIでどう変わる?仕事がなくなる不安と学ぶべき5つの力

塾長 尾上

こんにちは!ぬるま湯デザイン塾の尾上です。

メモりす

こんにちは!Webデザイナーのメモりすです。

「AIが数秒でデザインを作れるなら、今からWebデザインを学んでも仕事にならないのでは?」

働き方を変えようと思って勉強を検討しているときに、こんな情報を目にしたら不安になりますよね。

家事や仕事の合間に時間を作り、受講料や教材費を払った後で「もう人には頼まない」と言われたらどうしよう。始める前ほど、悪い未来を想像してしまうものです。

結論から言うと、Webデザインの仕事を「なくなる」「なくならない」の二択で考えるのはおすすめしません。AIによって短時間で進められる作業は増えている一方で、Webデザインの仕事には、

  • 依頼者の目的を確認する
  • 誰に何を伝えるかを設計する
  • 完成物のよしあしを判断する
  • データに基づいて改善する

と、人間の意思疎通や判断が必要な工程があります。

AIによってWebデザインを学ぶべき内容や範囲はたしかに変わってきています。しかしAIだけでWebデザインの業務が完結することはありません。

この記事では、AIで変わりやすいWebデザイン業務と、人が担う判断をはっきり分けて整理します。これから学ぶ人に必要な5つの力と、AIを含めた学習順序も紹介するので、自分が時間を使うべき場所を決める材料にしてください。

目次

Webデザインの仕事はAIですべてなくなるのか

メモりす

生成AIの進歩が不安を呼ぶこともあるよね…。

塾長 尾上

安心して!仕事の全体が代替されるとは限らないよ。

たしかに生成AIの進歩によって、画像、動画、文章、レイアウト案などを短時間で作れる場面は増えています。しかし、生成できるものが増えたことで、Webデザイナーの仕事全体が全自動化されることはありません

国際労働機関(ILO)2025によれば…
AIの画像や動画を生成する能力の向上により、メディアやWebに関連する一部タスクの自動化可能性は高まった一方で、仕事全体の完全な自動化の範囲は限定的で、多くは人が関わりながら仕事内容が変化する可能性が高いと説明しています。

Webデザイナーの仕事を具体的に見ると、この違いが分かります。Webデザイナーの仕事として、

  • 依頼者への要望確認
  • サイト目的の明確化
  • コンセプト決定
  • 画面デザイン
  • 素材制作
  • 動作確認
  • 公開後の修正

が挙げられます。画像を作る工程はその一部です。たとえば、AIが美容室サイトのトップページ案を作れても、次の条件は自動では決まりません。

  • 新規客と既存客のどちらを優先するのか
  • 予約、料金確認、スタッフ選びのどの行動を促すのか
  • 店舗の実際のサービス内容と表示が一致しているか
  • スマートフォンで予約まで迷わず進めるか
  • オーナーが納得できる理由を説明できるか

AIは与えた条件に沿って案を出せます。しかし、そもそも何を条件にするか、出てきた案が目的に合うか、誰がどの責任で公開するかは人間の仕事です

AIが担いやすい作業と人が担う判断

塾長 尾上

AIは協働すればとても強い味方に。役割をしっかり分けておこう!

AIはWebデザインの各工程で案出しや反復を速くする道具として使えます。ただし生成をした後に、その出力を採用するかどうかの判断が必要です。制作工程ごとに、AIの補助と人の判断を対比すると次のようになります。

WebデザインにおけるAIが得意な作業と人が担う役割の比較図

制作工程ごとの対比表

制作工程AIが担いやすい補助人が担う判断
企画アイデアや質問候補を出す依頼者の目的、予算、期限、必須条件を確認する
素材制作画像や文章のたたき台、別案を生成する用途、正確性、権利、ブランドとの一致を確認する
情報設計見出しやレイアウトの候補を作る誰に何をどの順番で伝えるか決める
品質確認誤字や確認項目の候補を挙げる使いやすさ、事実、公開可否を最終確認する
改善修正案やバリエーションを作る結果を読み、次に変える要素と理由を決める

この表で大切なのは、AIと人を対立させないことです。AIが案を早く出せれば、人は目的確認や検証に時間を使えます。反対に、考える工程までAIへ丸投げすると、見た目は整っていても依頼者の目的から外れた制作物になりかねません

AI出力をそのまま納品しない

生成された画像や文章には、

  • もっともらしい誤り
  • 不自然な文字
  • 既存作品との類似
  • ブランドに合わない表現

が含まれることがあります。確認せずに公開して、「AIが作ったから」では済みません。

文化庁の案内によれば…
「AIと著作権について」のページで、生成AIと著作権に関する考え方や、リスクを下げるためのチェックリストを公開しています。AI生成物が著作物に当たるか、他人の権利を侵害するかは個別具体的な状況で判断が変わります。

AI生成物を納品する前に確認すべき7項目のチェックリスト

実務では次を確認してください。

  • 使用するAIサービスの最新の利用規約と商用利用条件
  • 入力する文章や画像に、顧客の秘密情報や個人情報が含まれていないか
  • 出力が既存のロゴ、キャラクター、作品と不自然に似ていないか
  • 商品名、価格、日付、性能などの事実が正しいか
  • AIを使用した範囲を依頼者へ説明する必要があるか

AI時代にWebデザイナーが身につけたい5つの力

これからWebデザインを学ぶなら、特定のAIツール名だけを覚えるのではなく、ツールが変わっても使える判断力を育てることが大切です。ここでは、仕事の流れに沿って5つに分けます。

AI時代のWebデザイナーに必要な5つの力を示した構造図

1. 顧客の目的と制約を聞く力

最初に必要なのは以下の内容を確認する力です。

  1. 何を達成したいのか
  2. 誰に届けたいのか
  3. 予算や期限
  4. 掲載場所
  5. 必須情報

同じ女性向けのデザインでも、子育て相談の案内と高級粧品の販売ページでは、伝える順序も表現も変わります。依頼を最適な制作条件を把握することがデザイナーの役割です

2. 誰に何を伝えるか設計する力

情報設計とは
利用者が何を理解し、次にどんな行動を取るかを決めることです。

例えば「申し込み」が目的なら、

  1. 対象者
  2. 得られる内容
  3. 日時
  4. 料金
  5. 申し込み方法

を、利用者が申し込むかどうかの判断がしやすい順番に整理します

3. 出力の正確性・権利・品質を確認する力

AI出力は完成品ではなく、確認が必要なたたき台として扱います。

  • 文字が読めるか(崩れていないか)
  • 操作しやすいか
  • 内容が正しいか
  • 他人の権利を侵害していないか
  • 依頼者のブランドに合うか

確認するのは人間が必ず行うべきことです

4. 判断理由を説明し合意を作る力

クライアントへ「こちらのほうがおしゃれです」と伝えても、判断材料にはなりません。

クライアントへの説明の例
「スマートフォンで見たときに申込期限を見落とさないよう、日付を見出しの直後へ移しました」のように、目的と変更点を結びつけて説明します。

5. 公開後の結果から改善する力

Webデザインは納品して終わりではありません。公開後に、

  • リンクが押されているか
  • 途中で離脱していないか
  • 問い合わせにつながっているか

を確認し、必要に応じて改善します。

まず一つの仮説を立て、一つの要素を変え、結果を比べます。この積み重ねが、見た目の好みではなく成果(数字)から判断できる力になります

未経験者がAIとWebデザインを学ぶ4ステップ

メモりす

AI、使いこなせるようになりたい…!

塾長 尾上

AIをうまく使いこなせるのは、デザインのよしあしができるというのが大前提だね!

AIから学び始めると、操作はできてもデザインのよしあしは判断できません。次の順番だとAIを使いながら基礎に沿って学習を進められます。

未経験者がAIとWebデザインを学ぶ4ステップの流れ

1、最初にデザインの基礎と目的設定を学ぶ

  1. 文字の読みやすいデザイン
  2. 配色の仕方
  3. 余白の取り方
  4. 整列の仕方
  5. 情報の優先順位

といった基礎の部分をまずはじめに学びます。同時に、制作前に「誰に、何を伝え、どんな行動を促すか」を一文で書く練習をしましょう。

2、小さな制作物を自力で完成させる

最初はバナーや小さな案内ページなど、条件を把握しやすい制作物を一つ完成させます。学ぶ項目と順番を整理したい方は、以下の関連記事も参考にしてください。

3、AIを案出し・比較・修正に使う

基礎に沿って制作した後、AIに別案を出させて比較します。

バナーを比較する
同じ内容のバナーについてAIで複数案を生成し、「想定読者が最初に見る情報」「申込条件の分かりやすさ」「ブランドとの一致」で評価します。

使用前には、サービスの規約、商用利用条件、入力情報の扱いを公式ページで確認してください。機能も条件も変わるため、過去の記事やSNS投稿だけで判断しないことが大切です。

4、第三者の指摘と結果で改善する

自分の作品は、長く見ているほど課題に気づきにくくなります。想定読者に近い人や、可能であればデザインの実務経験者に見てもらいましょう

  • 何の案内だと思いましたか
  • 最初に何が目に入りましたか
  • 次に何をすればよいか分かりましたか

と質問します。指摘を受けたら、初稿、AIを使った箇所、人が判断した点、修正理由、改善後を記録します。この記録は、そのままポートフォリオで制作過程を説明する材料になります。

まとめ|まずは目的から逆算してデザインをよしあしを判断する力

メモりす

最後まで読んでいただきありがとうございます!

  • この制作物で達成したい目的
  • AIを使った作業の見極め
  • 最後に自分が判断し、修正した点

この3点をはっきり分けて考えれば、AIはあなたの判断をスムーズにしてくれる道具になります。まずはデザインのよしあしを判断できる基礎力を身につけましょう。

Webデザインの学び方に関する情報を受け取りたい方は、ぬるま湯デザイン塾のLINEにご登録ください。5日間チャレンジ(無料体験)も実施中です。

Webデザイン5日間チャレンジプログラム

5日間チャレンジの内容や案内時期などの詳細については、LINEから「ブログを見た」とご連絡ください。

\ LINEのお友達登録はこちらから /

Webデザイン5日間チャレンジ

参考にした情報源

塾長 尾上

次のブログでもまたお会いしましょう!

メモりす

バイバイ!またね!

この記事を書いた人

1986年生まれ。茨城出身。7歳の時に父親の会社が倒産し、借金地獄のホームレスとなる。
その後、祖父母に引き取られ12歳の時にWindowsパソコンをイチから組み立て、WEBサイト制作を独学で始める。
16歳から印刷業界を経験し、その後WEB業界に転身。WEBマーケティングを実践で学び、反応率にフォーカスした売上重視のデザインを得意とする。
2020年にデザイン塾を創業し、世界23ヵ国、延べ64,000人にデザインセミナーや講座を開催。
2022年には熊本県熊本市と立地協定を締結し、地方創成プロジェクト開始。
2023年からは法務省の委託事業として、全国少年院の職業訓練として民間初となるWEB制作講座を開始し、子供たちの社会復帰支援にも尽力している。

目次