塾長 尾上こんにちは!ぬるま湯デザイン塾の尾上です。



こんにちは!Webデザイナーのメモりすです。
今からWebデザインを学んでも、数年後にAIで仕事が無くなっていたらどうしよう…
時間とお金をかけたのに、遠回りだったと後悔したくない…
「Webデザイナーは将来性がない」
「AIに置き換わる」
という話を聞いたり見かけると、ネガティブな印象を持ってしまいますよね。学びに使える時間は限られているので、無駄にしたくないと思うのは自然なことです。
Webデザイナーの将来性は、どういった工程を担当できるかで変わります。
- クライアントから目的や要望を聞き出す(ヒアリング)
- 聞き出したことを形にする(制作)
- 公開後に成果に繋げるために調整する(保守運用)
といった幅広い範囲を対応できる人の仕事は、この先も続くとぬるま湯デザイン塾では考えています。
この記事では、需要の変化を数字で確かめたうえで、AIで減る仕事と残る仕事を工程ごとに分け、仕事が続く人の条件をご紹介します。
- 広告費と働き方の統計から見える、Webデザイナーの需要の変化
- AIで速くなる作業と、人が担い続ける判断の工程別の違い
- この先も仕事が続くWebデザイナーの3つの条件と、自分で確かめる方法
Webデザイナーに将来性はある?結論は「何を担当できるか」で変わる



将来性があるか聞いてるのに、「担当による」ってずるくない?



そう聞こえるよね。でも同じ肩書きでも、任される仕事で先行きがかなり違うんだ!
「Webデザイナー」とひと口に言っても、任される仕事の幅は人によって違います。Webサイトやバナーができるまでには、次のような工程があります。
- ヒアリング(依頼主の目的や困りごとを聞く)
- 構成・設計(何をどの順番で見せるかを決める)
- デザイン制作(画面を作る)
- 確認・修正のやりとり
- 公開後の改善(数字を見て直す)
こうした流れのうち、どこからどこまでを引き受けるかでデザイナーの真価が問われます。


指示どおりに画面を作る作業だけを担当する立場は、先細りしやすいと考えています。作業はAIや道具で速くなり、同じ作業ができる人も増えているからです。
一方で、目的を聞いて制作物を作り、公開後の数字を見て直せる立場は、この先も求められます。クライアントが欲しいのは画面そのものより、問い合わせや売上が増えることだからです。
Webデザイナーの工程それぞれの中身や、働き方の違いは、以下の記事で詳しく説明しています。


Webデザイナーの需要はこれからも続く?数字で見る3つの変化



需要があることと、自分に仕事が来ることは別の話。分けて考えてみよう!
※以下の数字は、どれもWebデザイナーだけを数えた統計ではありません。
1、企業がWebにかけるお金は増えている
電通の「2025年 日本の広告費」(2026年3月5日発表)によると、インターネット広告費は4兆459億円で、前年比110.8%です。
マスコミやプロモーション広告を含む「総広告費」に対して、「インターネット広告費」が占める割合は50.2%となり、初めて過半数に達しました。


広告が出る先には、バナーやLP、Webサイトがあります。Webに使われるお金が増えるほど、作る仕事と直す仕事も生まれます。
デザインは、需要のある商品やサービスを加速させる手段です。Webで売りたい会社やお店が増えている今の状況は、Webデザイナーにとって追い風になります。
2、副業で働く人が増え、フリーランスも200万人を超えている
総務省統計局の「令和4年就業構造基本調査」(2023年7月公表)では、本業がフリーランスの人は209万人で、有業者の3.1%です。農林業以外で働く人のうち副業がある人は305万人で、5年前より60万人増えました。
副業の人が増え、会社に勤めながらでも仕事を始めやすくなっています。そのぶん、同じ作業ができる人どうしで価格の比べ合いが起きやすくなります。
3、求められる中身が「作る」から「目的に合わせて作り、直す」へ
Webにかける費用が増えるほど、依頼主は払ったお金に見合う成果を求めます。きれいな画面ができても、問い合わせ、申し込みなどの成果が増えなければ次の依頼にはつながりません。
いま求められているのは、
- 何のためのページかを聞いて、構成から考える
- 公開後の数字を見て、1か所ずつ直す
といった、作業の前後にある仕事です。
AIで減る仕事・残る仕事|工程別に見るWebデザイナーの将来性



AIでデザインを作れるなら、Webデザイナーに頼む人っていなくなるんじゃないの?
国際労働機関(ILO)の「Generative AI and jobs: A 2025 update」(2025年5月)では、生成AIの影響を受ける仕事の多くは、なくなるのではなく中身が変わると説明されています。
Webデザインでいえば、AIが代替できるのは手を動かす工程です。それ以外で、
- 何のために作るかを決める
- 出てきた案の良し悪しを判断する
- 責任を持って納品する
といった工程は人の役割です。
作業の一部はAIに置き換わっても、デザインの仕事自体はなくなりません。どの工程の仕事が減りやすく、どの工程が残るのかを表にしました。
| 担当する工程 | AIで速くなる部分 | 人が担い続ける部分 | この工程だけを担当していたら |
|---|---|---|---|
| ヒアリング・要件整理 | 質問項目の下書き、聞いた内容の整理 | 依頼主の本当の困りごとを聞き出す | 相談相手として頼られやすいが、作る人と組む必要がある |
| 構成・設計 | 参考サイトの分析、構成案のたたき台 | 誰に何を伝えるかの優先順位を決める | 上流の仕事として続きやすい |
| デザイン制作(バナー・LPの画面) | 素材探しや文字の書き起こしなどの下準備 | 目的に合う見た目かを判断して仕上げる | 同じ作業ができる人と比べられ、単価の競争に巻き込まれやすい |
| 確認・修正のやりとり | 修正点の整理、連絡文の下書き | 依頼主の意図をくみ取り、直す理由を説明する | 制作とセットなら信頼につながる |
| 公開後の改善 | アクセス数などの集計 | 数字から直す1か所を選び、提案する | 毎月頼まれる継続の仕事になりやすい |
表のとおり、制作の作業だけを引き受ける立場がいちばん比べられやすくなります。反対に、制作の前後まで引き受ける人は、AIを補助に使うほど仕事を速く回せます。
AIでWebデザインの仕事がどう変わるかは、以下の記事で詳しく説明しています。


この先も仕事が続くWebデザイナーの3つの条件



将来性は業界が決めるものじゃないよ。自分がどの工程を引き受けるかで決まるんだ!
表で見た「作業の前後」を引き受けられる人には、共通する立ち位置があります。
1、目的から考えて、最後まで作れる
AIで作られる案が増えるほど、それを目的に合わせて直し、納品できる形に仕上げる人が必要になります。ぬるま湯デザイン塾では、作れる人は残ると考えています。
ここでいう「作れる」には、次の2つが含まれます。
- 余白や文字の大きさを整えて、見やすく仕上げる技術
- 「なぜこの形にしたか」を依頼主に説明できる判断
どちらか片方だけでは、仕事は続きにくくなります。見た目が整っていても、理由を説明できなければ、修正のたびに迷うことになるからです。


この技術と判断は、良いデザインを模写した数だけ磨かれます。最初は上手に作れなくて落ち込むこともありますが、数を重ねるうちに、判断の基準が自分の中にできていくものです。
2、納品で終わらず、続けて頼まれる
新しい依頼主と一から仕事をすると、ヒアリングや提案に時間がかかります。一方、継続で頼まれる仕事は相手の事情が分かっているぶん負担が軽く、同じ時間で返せる成果が大きくなります。
続けて頼まれるきっかけになるのが、公開後の提案です。例えば、次のような声かけです。
- 「ボタンまで読む人が少なかったので、ボタンを上に移しませんか?」
- 「スマホだと見出しが小さいので、少し大きくしませんか?」
- 「季節のキャンペーンに合わせて、メイン画像を差し替えませんか?」
一度に多くを直すと、どの変更が効いたのか分からなくなります。月に1か所ずつ直す提案が、次の依頼につながります。


稼げるかどうかが気になる方は、フリーランスWebデザイナーの年収は?収入を上げる5つの方法と必要なスキルで、収入を上げる方法を確認できます。
3、これまでの経験や分野と結びつける
デザインを始める前の経験は、そのまま強みになります。例えば、次のような経験です。
- 医療事務で、患者さんの不安を聞いてきた
- 接客や販売で、お客さんが買う決め手を見てきた
- 経理で、数字から状況を読み取ってきた
- 子育てや地域の活動で、お知らせを作ってきた
経験がある人は、その業界の依頼主の話をすぐに理解できます。説明の手間が少ないぶん、依頼主にとっても頼みやすい相手です。


地方の会社や、Webに詳しくない業種の依頼主は、気軽に相談できる相手が少ないこともあります。業界を絞るのは、仕事をしながら後からでも遅くありません。
「今から目指しても遅いのでは」と迷う方もいます。
早い・遅いより、これまでの経験をどこに結びつけるかで仕事の続き方が変わります。
始めた後に続けられるかが不安な方は、「Webデザイナーはやめとけ」は本当?離職率で検証|続けられる人の共通点も読んでみてください。
将来性を自分で確かめるには、1枚作ってみる



まずは1枚、目的から作ってみるところからだね!
将来性について読み比べるより、1枚作ってみるほうが、自分が引き受けたい工程が見えてきます。おすすめは、身近なお店のバナーを「誰に・何のために」から作ることです。
例えば、近所のパン屋さんが平日の夕方にタイムセールをしているとします。作る前に、次の3つを決めます。


- 誰に見てほしいか(例: 仕事帰りに駅から歩いてくる人)
- 何をしてほしいか(例: 帰り道に寄ってもらう)
- 一番目立たせる言葉(例: 「夕方5時からタイムセール」)
決めたら、PhotoshopかCanvaで1枚に仕上げます。作り終えたとき、
- 誰に何を伝えるかを考える時間が楽しかった
- 色や配置を整える時間に夢中になった
のうち、あなたはどちらでしたか?楽しかった工程が、引き受けたい仕事の手がかりです。Webデザイナーに向いているかどうかは、以下の記事で詳しく説明しています。


一人で作って判断しきれないときは、添削を受けて、どこを直せばよくなるかを確かめる方法もあります。
まとめ
1、Webデザイナーの将来性は、肩書きよりも「どの工程を担当するか」で変わる
2、Webに使われるお金は増えているが、作業だけの立場はAIや価格の比べ合いの影響を受けやすい
3、目的から作れる・続けて頼まれる・経験と結びつけられる人の仕事は続きやすい。まず1枚作って確かめる
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参考にした情報源
- 株式会社電通「2025年 日本の広告費」(2026年3月5日発表・共同通信PRワイヤー掲載)https://kyodonewsprwire.jp/release/202603045005
- 総務省統計局「令和4年就業構造基本調査 結果の概要」(2023年7月21日)https://www.stat.go.jp/data/shugyou/2022/pdf/kgaiyou.pdf
- International Labour Organization「Generative AI and jobs: A 2025 update」(2025年5月20日)https://www.ilo.org/publications/generative-ai-and-jobs-2025-update



次のブログでもまたお会いしましょう!



バイバイ!またね!











