塾長 尾上こんにちは!ぬるま湯デザイン塾の尾上です。



こんにちは!Webデザイナーのメモりすです。
デザインの参考サイトをまねして、トップページ以外のページにパンくずリストを置いてみたけれど…
「これ、要る?」「なぜこの大きさ?」と聞かれたら、答えられそうにない…
パンくずリストは、読者に今どこにいて、どこへ戻れるかを伝える部品です。役割がしっかり理解できれば、置く場所も大きさも理由つきで決められます。この記事では、
- パンくずリストの配置
- 見た目
- 要否
を、良い例と悪い例を比べながらご紹介します。最後に、カンプで確かめるチェックリストも付けました。
- パンくずリストを「ヘッダーの下・ページ見出しの上」に置く理由と、スマホで長くなったときの扱い
- 大きさ・区切り記号・現在地・階層名を、悪い例と良い例で比べた見た目の決め方
- LPや小さなサイトのように、パンくずリストを置かなくてよいサイトの判断基準
パンくずリストとは?役割は「今どこにいるか」を伝えること



グローバルナビゲーションがあれば、パンくずリストっていらなくない?



答える問いが違うんだ。グロナビは行き先、パンくずリストは現在地を伝える部品だよ!
パンくずリストとは
「ホーム > サービス > 外壁塗装」のように、今いるページまでの階層を順に並べたリンクです。


パンくずリストは、サイトの階層の中で読者が今どこにいるかを示すものです。読者に伝えることは、次の2つです。
- 今、サイトのどの階層にいるか
- 1つ上の階層へ、どこから戻れるか
とくに助かるのは、検索からいきなり記事やサービス詳細のページに来た読者です。トップページを通っていないので、パンくずリストがないと「このサイトには他に何があるのか」が分かりません。


フロア案内の「現在地」マークがあると、目当てのお店までの道をすぐに考えられます。パンくずリストは、サイトの中でこの「現在地」マークの役目をします。
グローバルナビゲーションはどのページへ行けるかを示す働きをします。メニュー項目の選び方や順番は、以下の記事で詳しく説明しています。


パンくずリストの配置|ヘッダーの下、ページ見出しの上が基本



パンくずリストは、探させる位置に置かないのが基本だよ。目に入る位置に置こう!
パンくずリストはヘッダーとページ見出しの間に置きます。この位置がよいのは、ページを開いた人が最初に見る左上から、見出しの手前までの間にあるからです。本文を読み始める前に、現在地が目に入ります。


ページを開いたときの視線の動きは、以下の記事で詳しく説明しています。


左右の位置は、ページ見出しと左端を揃えるのがおすすめです。中央や右に寄せると、見出しとの関係が切れて、ただの飾りに見えてしまうからです。
メインビジュアルの下に置くと、スマホでは最初の画面に入らないこともあります。現在地が分かる前に本文が始まってしまうわけです。
架空のリフォーム会社の「外壁塗装」ページで比べると、次のようになります。
- 大きなメインビジュアルの下に置き、スクロールしないと見えない
- 本文の途中や、フッターの直前にだけ置く
- 見出しは左揃えなのに、パンくずリストだけ右寄せにする
- ヘッダーのすぐ下、ページ見出し「外壁塗装」の上に置く
- 見出しと同じ左端から書き始める
スマホで長くなったときは改行か横スクロール
階層が深いページや、ページ名が長いページでは、パンくずリストが1行に収まりません。パソコンの画面でも、コンテンツ幅より長くなったら改行するのが前提です。スマホでは、次のどちらかにします。
- 改行して、全部の階層を見せる
- 改行せず、横にスクロールして読めるようにする
横スクロールにする場合は、ページ下部(フッターエリアの上)にも、改行したパンくずリストを置いておきます。
横スクロールは本文を押し下げない一方で、隠れた部分に気づかない読者もいます。下にも全部見える形を置くと、その読者も現在地を確かめられるわけです。


パンくずリストの見た目|良い例・悪い例で比べる



パンくずリストの見た目って、何を基準に決めるの?
見た目は、次の4つのチェックポイントで判断します。
- 大きさと色:ページ見出しや本文より控えめにする
- 区切り記号:進む向きが分かる記号を1種類に揃える
- 現在地:最後の項目だけリンクにせず、色や太さで区別する
- 階層名:ページ見出しと同じ言葉で、短く書く
悪い例と良い例を並べると、次のとおりです。
| 比べるポイント | 悪い例 | 良い例 |
|---|---|---|
| 大きさと色 | 見出しと同じ太字で目立ちすぎる。または薄い灰色で読めない | 本文より少し小さく、読める濃さの色 |
| 区切り記号 | 「>」「→」「|」が混ざっている | 「>」か「/」のどちらか1種類 |
| 現在地 | 最後の項目もリンクで、他と同じ色 | 最後の項目はリンクにせず、色や太さで区別 |
| 階層名 | 「service」「詳細」など、URLの英語やあいまいな言葉 | 「サービス」「外壁塗装」など、見出しと同じ言葉 |


区切り記号を1種類に揃えるのは、記号が変わると、そこで意味が変わったように見えるからです。「>」の次に「|」が来ると、階層の区切りなのか別の項目なのか、読者は一瞬迷います。
大きさと色は「控えめ、でも読める」
ページの主役は本文です。パンくずリストが見出しと同じ大きさで並ぶと、どちらを先に読めばいいか迷います。
例えば「ホーム > サービス > 外壁塗装」を、見出しと同じ大きさで置いた場合と、本文より少し小さくした場合を並べてみてください。小さいほうが、見出しの「外壁塗装」に目が向きませんか?


ただし、薄すぎる灰色にすると、今度は読めなくなります。控えめにするのは大きさで、色は読める濃さを残します。
現在地とリンクは見分けがつくように
ホームや途中の階層は、押せると分かる見た目にします。下線や、本文とは違う色が目印です。
最後の項目は、今見ているページそのものです。リンクにすると同じページを読み込み直すだけなので、リンクにせず色や太さで区別します。


見た目だけでなく、読み上げソフトにも「今いるページ」を伝える指定が、W3Cのアクセシビリティの指針に用意されています。実装を担当する人に、現在地の項目だと伝えておきましょう。
階層名は読者がたどる道筋で決める
Google検索セントラルでは、パンくずリストにはURL構造をそのまま反映させず、一般的な経路を示すことがすすめられています。
フォルダ名の「service」をそのまま出すより、ページ見出しと同じ「サービス」にしたほうが、どこにいるかが伝わります。


余白や揃え、現在地だけを目立たせる強弱は、デザインの基本で判断できるんです。整列と対比の考え方は、以下の記事で詳しく説明しています。


パンくずリストがいらないサイトもある|要否の判断基準



付けた理由も、付けない理由も、クライアントに説明できればそれが正解だよ!
階層があるサイトには置き、階層がないページには置きません。具体的に置いたほうがよいのは、次のようなサイトです。
- カテゴリと記事があるブログ・メディアサイト
- サービス一覧とサービス詳細があるコーポレートサイト
- カテゴリと商品ページがあるECサイト
- 募集職種ごとのページがある採用サイト
置かなくてよいのは、次のようなページです。
- LP(ランディングページ):1ページで完結し、戻る階層がない
- トップと数ページだけの小さなサイト:どのページもグローバルナビゲーションから1クリックで行ける
LPのゴールは、お問い合わせや申し込みです。ほかのページへ戻る道を増やすより、ゴールまで読み進めてもらうほうが目的に合います。
- サイト構成図で、トップの下に2段以上の階層があるか
- 検索から下層ページに直接来る読者がいるか
- グローバルナビゲーションだけで、今どこにいるかが分かるか
1と2が「はい」で、3が「いいえ」なら置きます。


例えば、トップ・会社概要・サービス・お問い合わせの4ページだけのサイトなら、どのページもトップのすぐ下にあります。1が「いいえ」になるので、置かなくても読者は迷いません。
パンくずに出る階層は、サイト構成を決める段階でほぼ決まっています。ページの中で何をどこへ置くかを紙1枚で決める手順は、以下の記事で詳しく説明しています。


カンプで確かめるパンくずリストのチェックリスト
下層ページのカンプができたら、次の項目を確かめます。
- ヘッダーとページ見出しの間にあるか
- ページ見出しと左端が揃っているか
- 見出し・本文より控えめで、読める色と大きさか
- 区切り記号は1種類か
- 最後の項目(現在地)がリンクにならず、区別されているか
- 階層名がページ見出しと同じ言葉か(URLの英語のままになっていないか)
- スマホで長い階層が切れていないか(改行するか、横スクロールなら下部にも配置)
- そもそも、このサイトに階層があり、置く必要があるか
といった項目に、1つずつ理由を添えて答えられれば、クライアントに聞かれても説明できます。
まとめ
1、パンくずリストは「今どこにいて、どこへ戻れるか」を伝える部品
2、配置はヘッダーの下・ページ見出しの上、見た目は控えめにして現在地だけ区別する
3、階層のないLPや小さなサイトでは、置かない判断もある
参考にした情報源
- デジタル庁 デザインシステムβ版「パンくずナビゲーション」https://design.digital.go.jp/dads/components/breadcrumb/(2026年10月30日確認)
- デジタル庁 デザインシステムβ版「パンくずナビゲーション(使い方)」https://design.digital.go.jp/dads/components/breadcrumb/usage/(2026年10月30日確認)
- Google 検索セントラル「パンくずリスト(BreadcrumbList)構造化データ」https://developers.google.com/search/docs/appearance/structured-data/breadcrumb?hl=ja(2026年10月30日確認)
- W3C WAI-ARIA Authoring Practices Guide「Breadcrumb Pattern」https://www.w3.org/WAI/ARIA/apg/patterns/breadcrumb/(2026年10月30日確認)



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