グローバルナビゲーションのデザイン|迷わせないメニュー項目と見た目の決め方

グローバルナビゲーションのデザイン|迷わせないメニュー項目と見た目の決め方
塾長 尾上

こんにちは!ぬるま湯デザイン塾の尾上です。

メモりす

こんにちは!Webデザイナーのメモりすです。

人気のサイトを参考にメニューを並べてみたけれど、これで合っているのか自信がない…
クライアントに「なぜこの順番なの?」と聞かれたら、うまく答えられそうにない…

参考サイトの見た目を真似しただけだと、メニューの並びに理由がなく、自信が持てませんよね。

グローバルナビゲーションは、サイトのゴールまで読者を誘導するためのマップのようなものです。項目も順番も、その目的から「逆算」すれば決められます。

この記事では、メニューの項目・順番・言葉・見た目を、何を基準に決めるかをご紹介します。良い例と悪い例を並べて、自分の案件に当てはめられるようにしました。

この記事でわかる3つのこと
  1. メニュー項目をサイトの目的から絞り込む3つの手順と、左から右への並べ方
  2. 「Concept」「その他」のような迷わせる言葉を、伝わる言葉に直す基準
  3. 押せる・現在地が分かる・スマホで隠しすぎない、見た目のチェックポイント
目次

グローバルナビゲーション(グロナビ)とは?役割は「迷わせないこと」

メモりす

メニューって、サイトにあるページを全部並べればいいんじゃないの?

グローバルナビゲーションとは
サイトのどのページにも共通して、ヘッダーなどに置く主要メニューです。「グロナビ」と略して呼ばれます。

サイトの中には、グロナビ以外にもいくつかのナビゲーションがあります。置く場所と役割で分けると、次のとおりです。

比べるポイント置く場所役割載せる項目の例
グローバルナビ全ページのヘッダーサイトの主要な行き先を示すサービス、料金、お問い合わせ
ローカルナビ特定のページやカテゴリの中そのカテゴリ内の行き先を示すサービスの種類ごとのページ
フッターナビ全ページの一番下探している人だけが使う行き先を示すプライバシーポリシー、採用情報
パンくずリストページ上部(見出しの近く)今いる場所までの道筋を示すホーム > サービス > 外壁塗装

グロナビが読者に伝えることは、次の2つです。

  1. 今どこにいるか
  2. 次にどこへ行けるか

この2つが伝わらないと、読者は「戻る」ボタンを押して別のサイトへ移ってしまいます。

デパートの案内

大型デパートなどで、あなたが「今いる場所」と「いきたい場所」が要所にマップとして記されていますよね。グロナビもこの働きとよく似ています。

デパートの案内板とWebサイトのグロナビを対比し、現在地と次に行ける場所を伝える共通の役割を示した図。

グロナビは、見た目の部品(UI)であり、迷わず目的に着けるかという体験(UX)にも関わります。UIとUXの違いは、以下の記事で詳しく説明しています。

メニュー項目の決め方|数より「サイトの目的」から逆算する

塾長 尾上

メニューは「載せたいもの」より、読者が知りたい順で決めるんだ。先に目的を1つ決めよう!

「項目は何個がいいですか?」と聞かれることがありますが、数を先に決めないのが、おすすめです。理由として、必要な項目の数は、サイトの目的と読者によって変わるからです。

決める手順は、次の3つです。

  1. サイトの目的を1つ決める(問い合わせ、来店、採用への応募など)
  2. 目的のページにたどり着くまでに、読者が知りたいことを書き出す
  3. 書き出したものを「多くの人が見るページ」と「探す人だけが見るページ」に分け、前者だけをグロナビに置く

探す人だけが見る情報は、フッターナビに回します。消すわけではないので、クライアントに「あのページが載っていない」と言われても、置き場所を説明できます。

サイトの目的を1つ決め、読者が知りたいことを整理し、多くの人が見るページをグロナビへ、探す人だけが見るページをフッターへ分ける手順。

良い例・悪い例(架空のリフォーム会社のサイト)

目的を「見積もりの問い合わせ」にした、小さなリフォーム会社のサイトで比べてみます。

悪い例:会社にあるページを全部並べる
  • ごあいさつ・沿革・会社概要・スタッフ紹介・アクセス
  • サービス・施工事例・ブログ・よくある質問
  • 採用情報・プライバシーポリシー・お問い合わせ
良い例:問い合わせまでに知りたいことだけを並べる
  • サービス・施工事例・料金・会社概要・お問い合わせ
  • ごあいさつ・沿革・アクセスは会社概要の中へ、採用情報・プライバシーポリシーはフッターへ

見積もりを考えている人が知りたいのは、

  • 「何を頼めるか」
  • 「どんな仕上がりか」
  • 「いくらかかるか」

です。沿革やスタッフ紹介は、気になった人が会社概要から読めれば十分です。

リフォーム会社のメニューで、全ページを並べる悪い例と、サービス・施工事例・料金・会社概要・お問い合わせに絞る良い例の比較。

いま参考にしているサイトがあれば、メニューの項目ごとに「問い合わせる前に知りたいことか」を確かめてみてください。手本の並びに理由があるかどうかが見えてきます。

LPではグロナビを置かないか、最小限にする

LP(ランディングページ)は、商品の申し込みのための1ページです。コーポレートサイトと同じ感覚でメニューを並べると、申し込みの前に別のページへ出て行かれてしまいます。

公式サイトは会社を信頼してもらうためのもの、LPは売上を上げるためのものです。役割が違うので、LPではグロナビを置かない判断もあります。

置く場合も、「特長」「料金」「よくある質問」「申し込み」のように、ページ内の見出しへ飛ぶリンク(=ページ内リンク)を数個にとどめます。

LPにメニューを設ける場合、特長・料金・よくある質問・申し込みの各リンクを同じページ内の見出しにつなぐ構造。別ページへ移動させない。

メニュー項目は、ページの配置を決めるワイヤーフレームの段階で一緒に決めておくと、後から迷いません。作り方は、以下の記事で詳しく説明しています。

並べる順番の決め方|読者が知りたい順、ゴールは右端

メモりす

会社概要って、先頭に置かなくていいの?

順番は、読者の頭の中で疑問が出てくる順に並べます。横並びのメニューなら、次の流れが基本です。

  • 左側:最初に知りたいこと(何をしている会社か)
  • 中ほど:比べるための材料(実績・料金・会社の情報)
  • 右端:ゴール(お問い合わせ・予約・申し込み)

さきほどのリフォーム会社で、並べ方を比べると次のようになります。

比べるポイント悪い例良い例
並び会社概要・ごあいさつ・サービス・施工事例・お問い合わせサービス・施工事例・料金・会社概要・お問い合わせ
最初に目に入るもの会社の歴史や代表のあいさつ頼める工事の内容
お問い合わせの見せ方他の項目と同じ文字リンク右端にボタンの形で置く

会社概要は、サービスに興味を持った後に読まれるページです。先頭に置くと、読者が知りたいことにたどり着くまでの距離が伸びます。

右端のお問い合わせは、ボタンの形にして他の項目と見分けられるようにします。ゴールがどこにあるかが、メニューを見ただけで分かるからです。

右端のお問い合わせを文字だけで表示した場合と、ボタンの形で他のメニュー項目と区別した場合の比較。

左上のロゴからメニュー、右上のボタンへと目が動く流れは、以下の記事で詳しく説明しています。

メニューの言葉の決め方|造語・英語だけ・あいまいな言葉を避ける

塾長 尾上

英語だけのおしゃれなメニューは、クライアントのお客さんに伝わるかで判断しよう!

メニューの言葉は、次の3つを基準に選びます。

  • 読者が普段使う言葉か(社内の呼び名や造語になっていないか)
  • 押した先の中身が予想できるか
  • 大事な語が先頭に来ているか

よく見かける言葉で、直し方の例を並べます。

迷わせる言葉伝わる言葉直す理由
Concept私たちの考え英語だけだと、何が書いてあるページか想像しにくい
Solutionサービス内容読者が探すときに使う言葉に合わせる
Works制作実績(施工事例)業種に合った言葉のほうが、中身を思い浮かべやすい
その他中身ごとに分けて名前を付ける押してみないと分からない項目は、押されにくい

英語のラベルを使うなら、日本語を小さく添えて中身が分かるようにします。「Works/制作実績」のように併記すれば、見た目の雰囲気と伝わりやすさを両方残せます。

迷ったら、クライアントの家族や友人など、Webに詳しくない人にメニューだけを見せてみてください。

  • 「料金はどこを押せば分かる?」
  • 「工事の写真はどこにありそう?」

と聞いて、すぐに指させるかどうかで判断できます。

見た目の決め方|押せる・今どこか分かる・スマホで隠しすぎない

メモりす

スマホもパソコンも、全部ハンバーガーメニューでいいと思ってた…

塾長 尾上

画面の広さで分けて考えればいいよ。パソコンでは隠さないのが基本だよ!

見た目は、次の4つのチェックポイントで判断します。

  1. 押せると分かる:文字が小さすぎない、項目どうしの間隔が狭すぎない、背景と文字の色の差がはっきりしている
  2. 今どこにいるか分かる:開いているページの項目に、色や下線で印を付ける
  3. 下層メニューを深くしない:ドロップダウンは1段にとどめ、増えたら項目の分け方から見直す
  4. パソコンでは隠さない:画面に余裕があるときは、メニューを横に並べて見せる

現在地の印は、付け忘れやすいところです。模写するときも、手本のサイトで別のページを開いて、メニューの見た目がどう変わるかを確かめてみてください。

グローバルナビの見た目を確認する4項目。押せる文字と間隔、現在地の色や下線、1段のドロップダウン、パソコンで横並びに見せるメニューを示す。

パソコンでハンバーガーメニューに隠さない理由

ハンバーガーメニューは、三本線のアイコンを押すとメニューが開く形です。すっきり見えますが、隠すと使われにくくなります。

海外のUX調査会社 Nielsen Norman Group による調査(179人・6サイト)によると、パソコンでメニューを使った割合は、隠したナビが27%、表示したナビが48%でした。

また同じ調査では、スマホでは主要なリンクが4つ以下なら表示し、5つ以上なら一部を隠すのもやむを得ないと説明されています。

スマホでは、次のどちらかで考えます。

  • 項目が少ない:画面の上に並べて見せる
  • 項目が多い:ハンバーガーメニューにまとめ、お問い合わせのボタンだけは外に出しておく

ボタンだけ外に出すのは、ゴールまで隠すと、問い合わせたい人がメニューを開く手間が1回増えるからです。

スマホで項目が少ない場合は画面上部に並べ、多い場合はハンバーガーメニューにまとめつつ、お問い合わせボタンをメニューの外に表示する比較。

項目どうしの余白や揃え、現在地の強調は、デザインの基本で判断できます。考え方はデザインの4原則とは?近接・整列・反復・対比をWebの例で解説にまとめています。

まとめ

1、グロナビはサイトの目的まで読者を連れていく道。項目は目的から逆算して絞り、残りはフッターへ
2、順番は読者が知りたい順でゴールは右端、言葉は読者が普段使う言葉で選ぶ
3、見た目は「押せる・現在地が分かる・パソコンでは隠さない」で判断する

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参考にした情報源

塾長 尾上

次のブログでもまたお会いしましょう!

メモりす

バイバイ!またね!

この記事を書いた人

1986年生まれ。茨城出身。7歳の時に父親の会社が倒産し、借金地獄のホームレスとなる。
その後、祖父母に引き取られ12歳の時にWindowsパソコンをイチから組み立て、WEBサイト制作を独学で始める。
16歳から印刷業界を経験し、その後WEB業界に転身。WEBマーケティングを実践で学び、反応率にフォーカスした売上重視のデザインを得意とする。
2020年にデザイン塾を創業し、世界23ヵ国、延べ64,000人にデザインセミナーや講座を開催。
2022年には熊本県熊本市と立地協定を締結し、地方創成プロジェクト開始。
2023年からは法務省の委託事業として、全国少年院の職業訓練として民間初となるWEB制作講座を開始し、子供たちの社会復帰支援にも尽力している。

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