Lesson3 2. 前提条件

まずはポートフォリオサイトを作る目的をまとめます。通常、クライアントに頼まれてWebサイトを作ることになったとき、クライアントの目的・ゴールに沿った企画・設計をしていかなければなりません。では、自身のポートフォリオサイトではどうでしょうか?自分のサイトなので個性や好きなことを全面に出して、見る人にアピールするべきでしょうか?答えは、Noです。自分自身がそのWebサイトを通して何をどうしたいのか、見る側にどう受け取ってもらいたいのかを考えねばなりません。自分本位のデザインだけでなく、何のためのデザインなのか?をしっかりと意識していきましょう。

Lesson1の「Webデザインの概要」でも学んだ通り、デザイナーは常にユーザーとの「対話」を考えながらサイトをデザインします。画面上の言葉やイラスト、たくさんの視覚的な情報を通してその向こう側にいるユーザーに思いを伝え、ユーザーに理解とアクションを起こしてもらいます。顔も見えない画面の向こうにいる相手とのコミュニケーションは難しいと感じるかもしれませんが、まずは目的やターゲット。前提条件を明確にしていきましょう。

2.1 目的

早速今回のポートフォリオサイトの目的について考えます。この目的は、あなたのこれから目指す方向性によって多少変わってきます。フリーランスとして活動していくのか。それとも企業就職を考えていくのか。
それによってターゲットやゴールも少し変わってきます。もし、制作会社などへの就職を考えている場合は書類選考や面接の際に、自分の経験やスキルを確認してもらうための材料となります。そして、ゴールは採用してもらうことです。次に、フリーランスとして活躍したい場合、ターゲットはWebサイトを作りたいと思っている企業や個人事業主など。またはパートナーを探している会社などになります。ポートフォリオを通じて自分の技術や実績を確認してもらい、仕事の依頼や問い合わせをしてもらうことがゴールとなってきます。

このように、サイトの目的が少しでも変わるとターゲットやゴールがそれぞれ違ってくることがわかります。まずは目的をはっきりと捉え、それに応じたターゲットやゴールを設定しましょう。

今回は「就職活動に活かすため」の作品集の目的を持ったポートフォリオサイトを作っていきます。最終的なゴールは、技術や実績を認めてもらい内定をもらうことです。

また、ポートフォリオサイトは就職のみならず、在宅副業やフリーランスにも活かすことができます。

2.2 ターゲットユーザー

目的が決まると、どんな人がこのサイトを見るのかがなんとなく浮かんできます。もちろん、インターネットは世界中につながっているので、世界中の様々な人に見てもらうことが可能です。Web制作という特性上、どこにいても、どんな場所からも仕事の依頼の可能性はありますし、一度も直接顔を合わさずに仕事を進めることも可能です。しかし漠然と「世界中のWebに携わる人や制作会社の人に見てもらいたい」となると、サイトのコンセプトやデザインは決まりません。ターゲットを詳細にすることで、サイトで使う言葉や写真、実績の載せ方も変わってきます。

そこで今回は次のようにターゲットユーザーを設定しています。

  • 制作会社の採用担当
  • 採用担当者は30代〜40代男性
  • WEB制作のプロ
  • スキルやソフトについても詳しい
  • 会社のパソコンからの閲覧が多い。

ポートフォリオは必需品です。企業側はポートフォリオを通して技術だけでなく、あなたの人柄や、経歴、人間性までも見たいと思っています。

いくら優れたスキルを持っていても、スキル面だけで合格。というところは少ないでしょう。逆を言えば、実務未経験でも基本的な技術やスキルがあり、人柄に魅力を感じてもらえれば採用の可能性は高くなります。

スキルは大前提となりますが、最終判断はあなたと一緒に仕事がしたい。
そう思ってもらえるかが最後のファクターになってきます。技術や実績などを事務的に並べるポートフォリオではなく、自分自身のこともアピールできるポートフォリオサイトを目指していきましょう。